すばらしい人体
私たちの身体はそれだけで完結した構造体であり、素晴らしいマシンです。
そのことを教えてくれる本を紹介します。
「すばらしい人体 ~あなたの体をめぐる知的冒険~」山本健人
~「はじめに」より一部引用~
人体がいかに素晴らしい機能を持っているか。
健康でいる限り、私たちはそのことになかなか気づけない。
私たちはたとえ走っている最中でも道路標識を読むことができ、前から歩いてくる人をよけることができる。頭は上下に激しく揺れているにもかかわらず、視界が揺れて酔うなどということはない。
あなたは、今これを読んで「ウンウン」とうなずいたかもしれない。だが、その頭の動きに合わせて、あなたの視界が上下に揺れることはない。
ところが、スマートフォンのカメラを目の前に構え、走りながら動画を撮影してみればどうだろうか。収められる映像は大きく揺れ動き、視聴に耐えるものではないはずだ。
私たちの視界と、カメラが収める映像の違いは何なのだろうか。そう考えると、一つの真実が見えてくる。私たちの体には、「視界が揺れないための精巧なシステム」が備わっているということだ。
もう一つ、例をあげよう。
汚い話で恐縮だが、私たちが「おならができる」のは、肛門に近づいてきた物体が固体か液体か気体かを瞬時に見分け、「気体であるときのみ排出する」という機能を持っているからである。
「個体のみを体内に残し、気体だけを排出する」という芸当もできる。恐ろしく緻密なしくみである。このようなシステムは、とても人工的にはつくれない。
私たちの肛門は、おならと大便を識別できる。一見すると当たり前のようだが、これは私たちが社会生活を送る上で大切な能力だ。
~引用ここまで~
これだけを読んでみても、私たちの体がいかに優れているかが分かります。
私たちに与えられた機能を人工的に作るのは不可能です。
代替え不可能な唯一無二の大切な宝物です。
大事にしましょう。
しっかりとメンテナンスをして、少しでも長持ちできるように大事に使いましょう!