カラダと仲良く
「カラダと仲良く」 谷川俊太郎
歩いていると歩ける自分にびっくりする
立っていると立っていられることがありがたい
座っていると座れる自分にしんみりする
病んで初めて老いて初めてココロが気づくカラダの恩
アタマは眠ってもカラダは眠らず働いている
ココロが夢をみていてもカラダはどこかで起きている
黙々と二十四時間働きつづける口下手なカラダの言い分
ココロとアタマは聞いてるだろうか
すこやかな私の中に病むかもしれない私がひそむ
若い私の中に老いる私がうずくまってる
私の中の予測できない私のために
今日の私を明日にむかって書きとめる
今日も自分のために頑張ってくれた自分に「ありがとう」
と感謝して床に入りませんか。
今日もありがとうございました。